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加速する人民元の野望


中国は金準備高は発表しました。
中国は金準備高を発表しましたが、それは市場予想をはるかに下回るものでした。
なぜ、このタイミングでおこなったかいろいろ憶測を呼びます。
中国は人民元を国際化して最終的にはドルのような基軸通貨にする野望を持っていると思われます。
今回の、発表は、人民元を金本位のようなものではなく、恣意的にいくらでも刷れるドルのような基軸通貨にするつもりのアピールかもしれません。
そして、人民元の一日の変動幅の拡大を発表しました。これは変動為替制へ移行する準備かもしれません。
金本位をやめたニクソンショック、その後の変動為替相場への移行したドルの場合と似ているといえます。
これによって人民元のSDR採用の条件が整いました。
金を買うことはアメリカへの敵対行為になります。中国の本当の金の公的保有の量はわかりませんが、市場予想をはるかに下回る数字をこのタイミングで発表してきたのはアメリカへの配慮でしょう。
アメリカは、ワシントンコンセンサスにもとづいて、中国に変動為替制に移行するように圧力をかけてきました。
今回の変動幅拡大もアメリカの意向に沿ったものといえます。
これでIMFの中国のSDR採用についてアメリカは拒否権を使わない可能性があります。とりあえずいままでで反対してきたのはアメリカぐらいでした。
先日の対中戦略・経済対話で、ルー財務長官は、中国が為替レートの不利な変動に対処するための介入を制限すると約束したことを明らかにしています。
中国も以前から、他国がやっているような景気対策に即効性があるが結局国力を弱める通貨切り下げの通貨戦争には参加しないと公言していました。
このときに、金準備高を控えめに発表すること、人民元切り下げをしない、変動為替制度に将来的に移行するなどの条件で人民元のSDR採用を認めるというアメリカと中国の密約があったのかもしれません。
中国が人民元のSDR採用にこだわるのは、アメリカのように基軸通貨特権がほしいからです。この特権(シニョレッジ)は、一瞬に労せず、世界中の人の時間(労働)の成果(コモディティ、財、サービス)を好きなだけ利用できる権利です。
この基軸通貨特権は購買力(為替価値)が高ければ高いほどうまみがあります。
中国は、年内にも始まる原油の先物取引について、ドル建てではなく人民元建てとすると発表しています。
これもペトロドルにかわって、人民元が基軸通貨になる野心の現れといえます。

中国は製造業、外需の産業モデルから、サービス、内需消費の産業モデルに産業構造をチェンジしようとしています。それで、成長率をスローダウンさせて安定かつ持続性ある成長のニューノーマルにシフトさせたいようです。これも人民元高のほうが都合いいです。
アメリカの利上げによって中国から資本が流出するのではという懸念もありますが、通貨防衛のために、ドル売り、すなわちドル債売りをするので、逆にアメリカから資本が流出するかもしれません。
実際、さきほどFRBが公表したデータによると、FRBが保管する外国中銀の米債券保有が、週間で約6カ月ぶりの大幅減となり、5月以来の低水準を記録したそうです。
最終的に人民元が基軸通貨になるには、他国の人民元に対する信用が必要です。
その切り札が金でしょう。同盟国のロシアはそれがわかっているので、金の準備を今も継続して増加させています。
結局、ニクソンショックでデフォルトしましたが、アメリカもブレトンウッズのドル金本位制でドルを基軸通貨にすること成功しました。


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[ 2015/07/25 02:12 ] おすすめ | TB(0) | CM(0)
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